仕事の合間のひと息アイテム〜淹れる所作すら、珈琲の魅力〜(コールセンターnote番外編)
イッツコム コンタクトセンター採用担当です。
今回の記事はコンタクトセンターnote番外編としてお届けします。
採用チーム以外のスタッフはどんなnoteを書いてくれるのでしょうか??
テクニカルサポートのスーパーバイザー 大石さんにコーヒーについての
記事を執筆してもらいました。
コーヒー片手に是非ご覧ください☕
記事を執筆してくれた大石さんのインタビューはこちらから★
---------------------------------
仕事の合間に、ふぅっとひと息。
みなさんはどのようにして息を抜きますか。
様々な手段があるなかで、コーヒーをそのアイテムのひとつとして挙げる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
カフェインや独特の苦味があるゆえに、苦手な方もいるかもしれませんが、好んで飲む方や、リラックス効果など味以外の効果を求めて飲む方もいるほど、中毒性のあるものだと感じます。
そもそもコーヒーとは 。
アカネ科の植物「コーヒーノキ」という植物の果実の中に入っている「種子」
これが、のちのコーヒー豆になります。
この実は、さくらんぼのように赤く熟すことから「コーヒーチェリー」と呼ばれます。
すなわち、コーヒー豆は穀物ではなく「フルーツ」というわけです。
飲むときには、苦味を感じることが主ですが、ただ苦いだけの飲み物ではなく、フルーツを食べた後のような余韻がある、そんなコーヒーも多く存在しており、産地や品種によってフレーバーは様々です。
そんなコーヒーは、休日や仕事の合間など、あらゆる場面で癒しをくれるアイテムです。
オフィス内でも、ドリップバックにお湯を注いで飲む方がいたり、数十秒でコーヒーを淹れてくれる自販機、近くのコンビニの機械で淹れてくれるものや缶にペットボトル、気軽に飲める手段は多くありますね。
私も仕事の合間のちょっとした息抜きには欠かせないアイテムですが、今では、飲むだけではなく”淹れる”ところから夢中になっています。
そんな普段、なんとなく飲んでいる”コーヒー”の魅力について、少し深掘りして綴らせていただきます。
01.コーヒーにハマったきっかけ
コロナ渦で家の中での楽しみを増やしたい
2020年の春ごろ、そう思ったことがひとつのきっかけでした。
昔から、コーヒーを飲むことも、カフェに行くことも好きで、外に出かければ小洒落たハコに足を踏み入れることはよくありました。
そんな矢先に、コロナ渦で外出に制限がかかったころ、家の中での楽しみを増やしたいと思ったことから、コーヒーに一目置くようになりました。
「毎日のコーヒーもう少し拘ってみようかな」
「お店で飲むようなコーヒーを淹れてみたいな」
毎日、なんとなく飲むだけではなく、自ら豆を選び、ミルで豆を挽き、器具を使ってドリップする。
一杯のコーヒーが出来あがる工程の中にも、楽しめる要素があると思い、自宅でハンドドリップに挑戦してみようと思いました。
スペシャルティコーヒーの存在
もうひとつのきっかけが「スペシャルティコーヒー」の存在です。
日常的に馴染みのあるコーヒーといえば、
ペットボトルや缶コーヒー
コンビニのマシンを使ったコーヒー
ドリップバックやインスタントでお湯を注ぐだけで出来るコーヒー
カフェチェーン店などのコーヒー
などが思い浮かび、手頃でかつ手軽に飲むことができますね。
これらの多くは「コマーシャルコーヒー(コモディティコーヒー)」と呼ばれ、世界中で広く流通されているコーヒーの種類に分類されます。
ここでひとつ紹介したいのが「スペシャルティコーヒー」です。
流通量は決して多くないですが、一定の品質基準をクリアした種類のコーヒーであり、風味や質感などが心地良く、フルーツを食べた後のような余韻が口の中に広がります。
スペシャルティコーヒーは、お花のような華やかさや、フルーツのような果実感のある風味などが顕著に表現されており、これまでのコーヒーに対する概念がガラッと変わりました。
今まで、コーヒーを飲んだ時に感じる酸味に対し、やや抵抗感がありましたが、それまで感じていた酸味は、コーヒーが酸化(劣化)したものであり、本来、コーヒーが持っている酸味は、果実感のあるフルーティな明るい酸味を指していることがわかりました。
コーヒーの液体って、黒い印象が強かったですが、浅煎りの風味豊かなスペシャルティコーヒーって、赤く見えてくるんですよね。
とはいっても、コーヒーは嗜好品なので、苦みのあるコーヒーが好みだとか、苦すぎずクリアな口当たりが好みだとか、人それぞれ好みがあるのは当然です。(深煎で苦めのスペシャルティコーヒーももちろんあります。
これらを機に、コーヒーの魅力にハマり、さっそくスペシャルティコーヒーの豆を購入し、自宅でハンドドリップを始めてみました。
02.コーヒーを淹れる時に気を付けるべきポイント
失礼ながら、豆から挽きたてで淹れるコーヒーなら美味しいだろうと、安易な先入観をもって始めていました。
実際にドリップし始めてみると、それは単純なものではなく、思っていたよりも複雑なものだと気づきました。
はじめのころは、おおまかに豆を挽き、お湯を注ぎ、大体の量と時間で淹れていましたが、味がいまいちなことも多くありました。
徐々に回数を重ね、色々調べていくと気を付けるべきポイントがたくさんありました。
焙煎度の違い(豆の種類)
粉の挽き目
お湯の温度
豆量(粉量)と湯量のバランス
抽出にかける時間
これらが、主なポイントです。
ひとつずつ詳しくみていきます。
<焙煎度の違い(豆の種類)>
浅煎り ーーー 深煎り
苦味 弱 ーーー 強
酸味 強 ーーー 弱
深煎りは、酸味が少なく苦みや深い味わいが特徴。
浅煎りは、苦味が少なく明るい酸でクリアな口当たりが特徴。
この焙煎度(豆の種類)によって、大きく味わいが異なるため、豆選びのポイントとなります。
<豆の挽き目>
粗い ーーー 細かい
濃度 薄い ーーー 濃い
コーヒーの粉が、お湯に触れる表面積が大きい(=挽き目が細かい)ほど、抽出効率があがり、濃度が強く出ます。細かすぎると雑味が出る要因にもなるため、バランスが大切。
<お湯の温度> ※一般的には90℃前後が適温
高い (90℃) 低い
味 出やすい ー 出にくい
温度が高すぎ/低すぎに注意が必要ですが、湯温が高いほど、味が出やすくなります。一般的に、浅煎りはやや高め、深煎りはやや低めだと適温です。沸騰してから10℃ほど下がったお湯で淹れます。
<豆量(粉量)と湯量のバランス> ※一般的には豆1gに対しお湯14〜16cc
14倍 ーーー 16倍
濃度 濃い ーーー 薄い
豆の量に対して、お湯の量を何倍の比率で注ぐかで濃度が変わってきます。
お好みの濃度に合わせて調整します。
<抽出にかける時間>
短い ーーー 長い
濃度 薄い ーーー 濃い
豆の挽き目が粗いとお湯が抜けるスピードが早くなるため、抽出時間が短くなり、逆に挽き目が細かいと抽出時間は長くなります。
世の中には、レシピが数多く存在し、焙煎度(豆の種類)によっても変わるため、これといった基準はありませんが、目安としては2分〜3分程度で落ち切るように淹れるとバランスがよいです。
ほかにも、勢いよく注いだり、注ぐ回数が多いと、攪拌(湯を注ぐ勢いで粉がかき回ること)が多くなることで、抽出時間が長くなり、味が出やすくなることがあります。
「なんか複雑で面倒くさいな」
もしかしたらそう思う方もいらっしゃるでしょうか。笑
飲むだけでもじゅうぶんなブレイクタイムになりますが、一杯を淹れる時間や所作にも魅力が隠されているように感じました。
豆の種類を変えて、こんな風味があるんだな、この挽き目がちょうどいいな、この淹れ方安定するな、などと面白いひと時にもなると思います。
(興味が湧いた方はぜひ。笑)
03.ハンドドリップコーヒーに映る「1/fのゆらぎ」効果
コーヒーを飲むことで、覚醒作用やリラックス効果、ちょっとした美容効果など、様々な副作用があると知られていますが、わたしは飲むだけではなく、コーヒーを淹れる(=ドリップする)所作においても、ある効果を感じました。
「コーヒーを淹れる(=ドリップする)シーンにおいて、”1/fのゆらぎ”効果が潜んでいるのではないだろうか」
たとえば、
焚き火やろうそくの炎をじーっと眺めていられることも、海辺で聞こえるザザーッという波の音が心地よく感じることも、
これらには「1/fのゆらぎ」効果があるといわれています。
電車に座って揺られて眠くなるのも、なんとなく心地よいリズムによる「1/fのゆらぎ」効果が潜んでいるようです。
(通勤ラッシュや満員電車ではそんな悠長なこと言ってられませんが…。)
コーヒーのハンドドリップにおける「1/fのゆらぎ」効果を探してみると、
ミル(豆を挽く器具)でガリガリッと豆を挽く音
お湯を注いだときに、ぷくぷくと泡が膨らむ様子
浸った湯が、一定のスピードで抜けていく様子
ドリッパーからコーヒーがポタポタと落ちていく音やその様子
アイスコーヒーでは、氷がぶつかり合うときの「カランッ」という音
これらの一連の所作の中に、ふとした「1/fのゆらぎ」効果が隠れているように感じています。
器具を揃えなくとも、ドリップバックでお湯を注ぐだけのタイプにおいても同じことは言えると思います。
飲むだけではなく、淹れる(=ドリップ)時間さえもリラックス効果をもたらす、そんなアイテムとして重宝されるものだと感じます。
04.会社でドリップコーヒーを美味しく淹れる方法
出勤前に、自宅でハンドドリップで淹れたコーヒーを、マグボトルに詰めて出社するのが、ルーティンのひとつです。
とはいえ、朝はなかなか時間がないので、会社で淹れて飲むなら、手軽なドリップバックがおすすめです。(すでに活用している方も多いと思います)
わたしも朝、ドリップできなかった日にはドリップバックに頼ります。
ドリップバックでも、できれば湯量と湯温の調整もできればよいですが、それには器具が必要になるので、まずは時間を測ることから気にしてみるといいと思います。
※ ポットには「ドリップ用」の機能があるものもありますので、それを使うのがいいと思います。
※ オフィスではポットは共用なので、98℃設定であることが多いですが、別の容器に移すと5〜10℃下がるので、用意ができればご自身の容器
(小ケトルやマグカップなど)に移してから注ぐと良いです。
ちょっとしたひと息に、飲むだけではなく、ぜひ淹れるところも含めて、コーヒーブレイクにしていただけたら、より満足度もあがるのではないでしょうか。
夏は水出しコーヒーがおすすめ
気温があがると冷たいコーヒーが飲みたくなりますね。
そんな夏には、水出しコーヒーがおすすめです。
コーヒーの粉を水に浸けて、半日置いておけば完成するので、仕込んだ次の日にはコップに注ぐだけ。とても楽です。
水にじっくり漬け込み、時間をかけて抽出することで、甘さが際立ち、柔らかい質感に仕上がるのが印象的です。
普通のアイスコーヒーよりも甘さが感じられると思います。
今年の暑い夏に、一度試してみてはいかがでしょうか。
05.一度に集まるイベントは飲み比べができてオススメ
近ごろは、各地でコーヒーのイベントを催すことも増えてきており、私も休日にはイベントに足を運びます。
近いエリアですと、横浜ハンマーヘッドで「横浜コーヒーフェスティバル」が開催されたり、渋谷で「東京コーヒーフェスティバル」が開催されていたりします。
時期やイベント内容にもよりますが、北海道から沖縄まで全国各地のコーヒー屋さんが集まることもあるので、一風変わった新たなコーヒーに驚いたり、各種コーヒーの違いや自分好みの味わいを見つけるきっかけにもなります。
コーヒーマイスター資格を取得
様々なきっかけを通じて、コーヒーのことをもっと知りたいという興味本位から、「SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)」が運営する、コーヒーマイスターの資格を取得しました。
コーヒーが苦手な方には、ちょっと興味を持つきっかけになれば嬉しいですし、
すでにコーヒーラバーな方は、また一味ちがった楽しみ方があるんだなと、着目してもらえたらうれしいですね。
今日も仕事の息抜きに、コーヒーを一杯いかがでしょうか?
---------------------------------
この記事を書いてくれた社員のインタビューはこちらから★
---------------------------------
イッツコムのコールセンターでは現在一緒に働いてくれる仲間を募集中です!
ご応募はこちらのバナーから!↓↓↓